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ISBN:4167690020 文庫 内館 牧子 文藝春秋 ¥650
という話。
「転がし〜」っていうのは父親八十吉が「人間は死ぬまで転がり続けているものが勝ちじゃ。気持ちも体もひとところにとどまり、固まっては苔がはえる。苔が生えた人間は、死人が息だけしているようなもの」ということから、お銀が前向きに生きて、転がっていこうとする話。
コレを読んで、「転がる」っていいな〜っと思った。いいほうに転がるかもしれない、悪いほうに転がるかもしれない。でもただ苔が生えたように、じっとしているよりはいいかもしれない。
なんだか年の瀬にこれを読んで、来年がんばろうと思える1冊でした。
奥州高代藩元家老の山岡網右衛門の息子で江戸勤めをしていた孝左衛門は配下の足軽山本広之進が藩の公金二百両を持ち逃げした責任をとり切腹する。息子を助けてやれなかった気持ちから生きる気力をなくしてしまった網右衛門。そんな網右衛門に出戻りの娘菊が江戸に行き、敵の山本広之進を探しに行こうと言い出す。網右衛門は八十吉、菊は銀と名前を変え化け物が出るという棟割長屋で暮らすことになる。
同じ棟割長屋に住む、宗太郎に恋をするお銀、それをじゃまする梅弥、八十吉の正体を調べようとする大家のお安。二人が山本広之進を探すのをやめさせようとする高代藩の人々。山本広之進はみつかるのか。そしてお銀の恋は・・・
という話。
「転がし〜」っていうのは父親八十吉が「人間は死ぬまで転がり続けているものが勝ちじゃ。気持ちも体もひとところにとどまり、固まっては苔がはえる。苔が生えた人間は、死人が息だけしているようなもの」ということから、お銀が前向きに生きて、転がっていこうとする話。
コレを読んで、「転がる」っていいな〜っと思った。いいほうに転がるかもしれない、悪いほうに転がるかもしれない。でもただ苔が生えたように、じっとしているよりはいいかもしれない。
なんだか年の瀬にこれを読んで、来年がんばろうと思える1冊でした。
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