<58>甲賀忍法帖―山田風太郎忍法帖〈1〉
2005年11月1日 読書
映画「SHINOBI」を見てがっかりしたものの
http://diarynote.jp/d/38243/20050921.html(参照)
原作は面白いと聞いて読んでみることにした。
これより下は映画と原作を比較していますので、まだ見ていない、読んでいない人にはお勧めできません。
確かに面白い。一度軽く流して、再読でじっくり読む。
映画とは比べ物にならない。っというより映画と比べたら原作がかわいそうだね。
映画では伊賀・甲賀5人ずつの戦いだけど、原作は10人対10人の話だった。
映画では弦之介と朧の関係は秘密だったけど、原作ではもう祝言を間近に控えていた。
そして映画をみても思ったのだけど、最初に「次の将軍を竹千代にするのか国松にするのかを決めるために戦う」というところに
「竹千代が将軍になるんだから伊賀が勝つ話しなのか?」と思わせる。なぜそういう結果がみえるような話しなのか、納得いかなかったけど最後に「そういうことなのか」と思わされた。
映画では時間の都合で5対5になったんだろうと思ったけど、それ以外にも描写しづらい人物が削られていることに気付いた。
蛍火は弱い子供のような印象を与える映画だけれど、現実では結構冷静な女性であることをうかがわせる。
陽炎に関しては映画の「黒谷友香」で依存なし。
弦之介の技に関しては、映画で敵がスローモーションのように見えるのだと思ったけれど、どうやら相手に催眠術をかけて、術をかけようとしたものに、そのままその術をかけてしまうらしい。
もっとも驚いたのが「薬師寺天膳」
映画では400年も生きて、やがて訪れる天下泰平の時代を感じ、忍者の行く末を案じてここで忍者の時代をおわらせようとする。そして死にたくても死ねない自分の生涯を終わらせようとする。そんなちょっと悲しい役どころだった
でも原作では、これからも伊賀鍔隠れの血を、弦之介と朧の結婚によって終わらせることを嫌い、この戦いで弦之介を殺して、自分が朧と伊賀鍔隠れの里を守っていこうという魂胆を持っていた。
朧はただただ、弦之介のことが好きで自分の瞳をつぶしてまでも弦之介についてゆこうとする。
それと相対して弦之介は、祖父である弾正や仲間たちが知らない間に伊賀鍔隠れの忍びたちに殺されていたことに憤慨しつつも、朧が本当に自分をはめたのか、憎しみと愛とのはざまで揺れ動く
これはマンガでもあるらしいんだけど、忍者大好きの私は残虐なシーンが苦手という・・・・「あずみ」もDVD借り手みたんだけど、ダメだった・・・
のでマンガはたぶん無理でしょう。
http://diarynote.jp/d/38243/20050921.html(参照)
原作は面白いと聞いて読んでみることにした。
これより下は映画と原作を比較していますので、まだ見ていない、読んでいない人にはお勧めできません。
確かに面白い。一度軽く流して、再読でじっくり読む。
映画とは比べ物にならない。っというより映画と比べたら原作がかわいそうだね。
映画では伊賀・甲賀5人ずつの戦いだけど、原作は10人対10人の話だった。
映画では弦之介と朧の関係は秘密だったけど、原作ではもう祝言を間近に控えていた。
そして映画をみても思ったのだけど、最初に「次の将軍を竹千代にするのか国松にするのかを決めるために戦う」というところに
「竹千代が将軍になるんだから伊賀が勝つ話しなのか?」と思わせる。なぜそういう結果がみえるような話しなのか、納得いかなかったけど最後に「そういうことなのか」と思わされた。
映画では時間の都合で5対5になったんだろうと思ったけど、それ以外にも描写しづらい人物が削られていることに気付いた。
蛍火は弱い子供のような印象を与える映画だけれど、現実では結構冷静な女性であることをうかがわせる。
陽炎に関しては映画の「黒谷友香」で依存なし。
弦之介の技に関しては、映画で敵がスローモーションのように見えるのだと思ったけれど、どうやら相手に催眠術をかけて、術をかけようとしたものに、そのままその術をかけてしまうらしい。
もっとも驚いたのが「薬師寺天膳」
映画では400年も生きて、やがて訪れる天下泰平の時代を感じ、忍者の行く末を案じてここで忍者の時代をおわらせようとする。そして死にたくても死ねない自分の生涯を終わらせようとする。そんなちょっと悲しい役どころだった
でも原作では、これからも伊賀鍔隠れの血を、弦之介と朧の結婚によって終わらせることを嫌い、この戦いで弦之介を殺して、自分が朧と伊賀鍔隠れの里を守っていこうという魂胆を持っていた。
朧はただただ、弦之介のことが好きで自分の瞳をつぶしてまでも弦之介についてゆこうとする。
それと相対して弦之介は、祖父である弾正や仲間たちが知らない間に伊賀鍔隠れの忍びたちに殺されていたことに憤慨しつつも、朧が本当に自分をはめたのか、憎しみと愛とのはざまで揺れ動く
これはマンガでもあるらしいんだけど、忍者大好きの私は残虐なシーンが苦手という・・・・「あずみ」もDVD借り手みたんだけど、ダメだった・・・
のでマンガはたぶん無理でしょう。
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